同人素人悲鳴集

着物と関係する記事を書くのはいつになるのか。こんばんは。

この度友達に背中を押され、もとい突き落とされたジャンルで人生初の同人誌頒布を行うことになりました。

締切より公式からいつ投下されるか分からない新規情報の波に怯え泣き言を吐く、あまりTwitterでは見ないタイプの原稿の進め方をしました。いやほんと怖かった。

何はともあれせっかくの機会なので、とち狂った発言等は生まれてませんが記録を残そうと思います。めっちゃ長くなりましたがひとつお付き合いください。

 

 

〈オンラインイベント楽しそう〉

ある日、「オンラインイベントを開催します」との告知が友人からのRTで我がTLにやって来ました。SideMにズボッと落ちて以来、久々にすっ転んだ作品のものです。

以前から支部にあげたりSSメーカーさんを利用してTwitterに流したりはしていたのですが、いかんせん実家のMくんが同人やる人ばかり周りにいるので「私がやらんでも誰か書くしな」のスタンスでいたんです。

 

ところが今回は新進気鋭、かつ、なんやすごい勢いで人気が伸びてるジャンル。更にまだ公式情報が出切っておらず、妄想捏造の範疇が広い。おまけに前々から思ってはいたけど同人やってる人たち楽しそう。

でもこの時は、まだ自分が出ようなどとは思ってませんでした。だってその時点で支部にあげた作品の最長が5000字だったんだもの。

「何でみんなそんな長いの書けるの」って宇宙猫しながら御本を読む側にいました。

 

 

〈イベントの熱気を見た〉

そして告知通り、8月末にオンラインイベが無事開催されました。主催の方、参加された皆様、改めましてお疲れ様でした。

当日会場オープンと同時に、会場中を白い餅みたいなアイコンで動き回ってお目当の御本達をサクサク購入。

迷子マンなのでリアルではおそらく迷っていたであろうところを、ノー迷子でスムーズに買い物できたのは嬉しかったです。操作が雑でお店にうまく入店できず、門扉的な部分にドスドスぶち当たりましたが。滑らかに動きたい。

 

それはさておいて、会場にいっぱいアバターがいたんですよね。密です。しかもみーんなお店の前や中で楽しそうなわけですよ。

フォロワーも多数頒布側にいて、「えっごめんなさい完売しました」「想定より捌けるのが早い」「あぁぁ御本売り切れえええ」と言っている人も多数いて、うわなんだこれ!たーのしー!!!となりまして。

 

と言うのも、同人誌即売会にはそれまで人生で2回、初めては一般側、その次はフォロワーの厚意で売り子として参加して、このオンラインが3回目。で、初回はTwitterをやっていない時だったので仕方ないとしても、売り子参加時は金勘定を任されるのでTwitterやってる場合じゃなかったんですよ。電波も弱いし。おのれクソフトバンク

イベント会場でTwitter同様の雄叫びや無念を聞けるはずもないじゃないですか。それがオンラインだと、会場とTwitterの2窓表示のおかげでとても見やすいんですね。リアルとの違いはそこかな、と感じる瞬間でした。

あとコミュ障だからあわ…あわ…ってなる前に一呼吸おいてお話できるのもいいなあって。

会場とTwitterの熱気は、これで同人界隈がピンチとか嘘やん、と感じるほどでした。コミケ等でかいのが開催できないのでピンチは変わりませんが、オタクはまだ即売会を求めている。

 

〈やりたーい!〉

そうしてイベ終了時刻になり、頒布側が梱包を始め一般参加者は決済が通ったか確認したり振込に走ったりし始めた頃でしたか。

「第二回もやります」との主催さんのツイートを見て、ぽつりと呟いたんです。

 

 

即座に「イベントに申し込むと本が出るんじゃ。」つってきたフォロワー2人何なん?ありがとう君たちのおかげです。

ところがどっこい、当然のことながら申し込みにサークル名が必要だったんですよ。サークル活動したことないから当然無いんですね。

 

 

こっちも秒で「今のスクリーンネームで良くない?」って提案してきたフォロワー何なん?大好き。スクリーンネームから取った名前を冠して申し込みました。

 

 

こうしてサークル参加が決まりました。何だこのスピード感。

 

 

〈こんにちは原稿ライフ〉

そこから、改めてどんなストーリーにしようかなとちゃんと考え始めまして。

既に書き上げている長めの二本がうまいこと時系列が噛み合うので、じゃあこの二本と隙間を埋める書き下ろし、の構成で行こう!文庫本で56ページくらい!と決めて、とりあえず二本の合計文字数を確認。

 

7500字未満。

 

心折れるが!?!?!?と咆哮してたらまたしてもフォロワーから「文庫56ページ目標なら合計2万字、ツイート142回分だから頑張って」「改行とかフォントサイズとか調整したら2万以下でもそのページ数いける」と激励を受けました。

目標ページ数から即座に文字数このくらい、と答えて来るフォロワーが複数名いる環境に恵まれています。猛者かみんな。猛者だよ。

なお文庫56ページの目標は、とある印刷所が「うちではこのお値段で同人誌作れます!」とツイートしていた値段表の最低が56ページ20部だったからです。文庫本は分厚い本にしたかったからです。単純。

最終的には別のところに頼んだしページ数は1.5倍になりました。何で?(宇宙猫2回目)

 

 

〈逃避〉

そんでもちもちと原稿を進めてたわけです。原稿という呼び名にすらわくわくする浮かれポンチ。

そこそこ順調に進んでいたのが、お盆の時期に公式からヘアピンカーブみたいな情報が飛んできて筆が止まりました。聞いてねえが!?!?!?

そこから始まる時系列の整頓と修正。かろうじて原稿総ボツは免れましたし、書きたいシーンとの矛盾も出なかったのですが最大の問題が現れまして。

 

このCP、この公式の流れでくっつくんか?くっつくの相当難しくない?

 

いやそもそも二次創作は原作から夢見た世界なので矛盾上等・齟齬が出てもすまんやで!正気は捨てろ!の世界だと思ってるんですが、流石に微塵も気配のないCPは私が世界観を作り上げられなくて。

でも既にスペースは申し込み済みで、私としてもようやく1万字の大台に乗った作品を闇に葬ることはしたくない。が原稿は進まない。

 

表紙作ろう。

 

 

何で??????????????(困惑)

この時は本文56ページを固定値として考えていたので、背幅決まってるようなもんやしな…と…あと表紙とか作るの割と好きで…なんならお品書きもここで作りました。

繰り返しますが、本文ではまだCP成立していません。脱稿ももちろんしていません。

自己嫌悪しかけた時、

 

 

フォ、フォロワー!!!!!ってご飯屋さんで顔覆った。ありがとうフォロワー。献本します。

そして上とほぼ同じ日、友人と原稿合宿しようぜ!行くか!とGOTO使って近場のビジホを取りました。やろうって言って5分で日程決まって1時間後にはホテル予約完了していました。友人の機動が速い。

 

 

<どこまで行くの>

それからというものの、新規情報が出る前に書きあげんと歴史修正主義者の余地を残すことになる(審神者人格)を念頭に、原稿のスピードをあげました。途中実家が「カレーパン遠征するよ」って言いだしてアイエエエって叫んだり「この作品面白い?需要どこ?」と泣きかけたりしながら、形になったんです。

そこから先もまだ悪戦苦闘することがあるとも知らずに。

 

 

どんな?????????????えっこいつ完成するんですか????????????????

最終的に88ページになりました。見通しも計算もあったもんじゃない。

更にですよ。担当のカレーパン食って酒飲んで原稿合宿しようぜ!って言ってたら

 

 公式「3日に新ドラマシリーズ試聴開始!」

 

 

なんで?????????????????????????????????(宇宙猫3回目)

当日、福岡の女なので死なないことは確定していた私は救われましたが、同行者がメインキャラ以外で大被弾してぐえー言うてたので指さして笑いました。にもかかわらず直後から私の原稿の下読みをしてくれたので、彼女は聖人なんだと思います。

 

<完成と怯えと腹くくり>

とにもかくにも原稿合宿のおかげで一通りページ数の繁殖に成功し、規定ページ数ジャストに作品を仕上げることができました。ネタの神様が降りてきてくれて助かった。

そこでよぎるわけですよね、新規情報投下による歴史修正アゲインの恐怖が。

更に来ちゃったんですよね、新規情報の予告。

 

公式「残り2チームのイラスト公開!商品予約開始!」

 

っぎゃーーー!!!!!!!!!

 

 

 

悲鳴上げながら必死に原稿チェックしながらオンラインイベの通販戦争待機もしてました。忙しい。休日で良かった。

そうして無事に完成して、booknext様とさくら製本様にそれぞれ発注をして、データ提出して、ふぃー。

 

 

やり遂げました。イベント11月23日なんですけども。おかしいな来月まで寝かせて入稿してイベント1週間前くらいに届くようにして~~~ふんふ~~~んって計画してたはずなのに。

極道入稿どころか新規情報出る前の超安心入稿でデビューを飾る貴重な経験をしました。某社のワクドキセットにしようか一瞬悩んだ。

 

<一ヶ月半何すりゃええねん>

そして今、上の見出しの気持ちになっています。無配かペーパー作ったろかとも思いましたが、文字を書くと新規情報への怯えが発生するんですよ。でもイベントまで何もしてなかったら確実に何か訛るんですよ。えっどっちもJIGOKUじゃんどうしろと?

 

イベントまでの正気の保ち方、あるいは狂気の保ち方が知りたい。

 

以上、まじで長くなりましたが原稿書ききるまでの備忘録でした。

本が届いたりイベント当日以降の素人の叫びも時間があれば書きたいです。